2週間ほど前、とある編集さんから、
「エッセイコミックの企画を考えてみませんか」との打診を頂き、
しばらく、あぁでもないこうでもないとネームを切っていました。
提示していただいたのはとてもデリケートなテーマで、それ故
やりがいもあったのですが・・・力及ばず。
残念ながらわたしには扱いきれず、実現しませんでした。
ネームを切っている間中苦しくて、何日も寝られませんでした。
マンガって、ものによっては情報やストーリーももちろんながら、
キモチを伝えてなんぼだったりします。
ですが、わたしはキモチの表現が下手なんですね・・・。
描いてると、普段押さえ込んでる感情がひょっこり顔を出すことがあって、
そうすると扱いきれなくなって自家中毒を起こしてしまい、
とても誰かに伝えるレベルのものではなくなってしまったり。
マンガって難しいなぁ・・・。
こんなこと言っちゃアレですが、いまだに描き方が全然わかりません。
今回の企画を振ってくださった方は、なんと、10年くらい前に
たった一度マンガの持ち込み原稿を見て頂いた方。
ものの数十分の出会いが、時を経てこんな形になることもあるのだ、と
縁の不思議さをも感じた感慨深い出来事でした。
で、上記の絵は、幻となったエッセイコミックの扉絵です。
企画も固まってないうちに、すっかりできたつもりになって
先走って描いたもの。
我ながらアホだわ・・・。でも気に入ってるのでUPしちゃう。
こういうのを、
「逃がした魚の拓をとる」
とか言ってみるの、どうですか。
新しい諺になりませんか。