☀ 新しい諺         2009.9.23

2週間ほど前、とある編集さんから、

「エッセイコミックの企画を考えてみませんか」との打診を頂き、

しばらく、あぁでもないこうでもないとネームを切っていました。

提示していただいたのはとてもデリケートなテーマで、それ故

やりがいもあったのですが・・・力及ばず。

残念ながらわたしには扱いきれず、実現しませんでした。

 

ネームを切っている間中苦しくて、何日も寝られませんでした。

マンガって、ものによっては情報やストーリーももちろんながら、

キモチを伝えてなんぼだったりします。

ですが、わたしはキモチの表現が下手なんですね・・・。

描いてると、普段押さえ込んでる感情がひょっこり顔を出すことがあって、

そうすると扱いきれなくなって自家中毒を起こしてしまい、

とても誰かに伝えるレベルのものではなくなってしまったり。

マンガって難しいなぁ・・・。

こんなこと言っちゃアレですが、いまだに描き方が全然わかりません。

 

今回の企画を振ってくださった方は、なんと、10年くらい前に

たった一度マンガの持ち込み原稿を見て頂いた方。

ものの数十分の出会いが、時を経てこんな形になることもあるのだ、と

縁の不思議さをも感じた感慨深い出来事でした。

 

で、上記の絵は、幻となったエッセイコミックの扉絵です。

企画も固まってないうちに、すっかりできたつもりになって

先走って描いたもの。

我ながらアホだわ・・・。でも気に入ってるのでUPしちゃう。

こういうのを、

 

「逃がした魚の拓をとる」

 

とか言ってみるの、どうですか。

新しい諺になりませんか。