あけましておめでとうございます。
新しい年に漕ぎ出しました。
毎年この時期は、小さな木の船に乗って早朝の霧の中、
水面をすぅっと船出するさまを想像します。
船は齢の分古く、すでにいくつも修理の跡がありますが、
それでもちゃんと浮く。
オールを動かしても動かさなくてもよく、どこへ行ってもいいし
どこにも行かなくてもよいのです。
でもとりあえず、岸のヘリっぱしの土をぐんと押し出して、
船は陸を離れました。
その惰性で舳先に小さな水しぶきをあげながら
ゆっくり水面を割っていくところです。
お正月が終わって日常が戻りちょっとほっとした気分と、
この1年はどんなことがあるのだろうという期待と不安。
それらを船に積みながら少し寂しく、でも少しおごそかな気分です。
とか思いながらお年賀がわりにトラを描いたのに、
トイレ行きたそうなかんじになってしまいました。
相変わらずこんなかんじですが、
本年もなにとぞよろしくお願いいたします。